こんにちは。
「スカート曲げたらあかんで~!」とつぶやく側の現役高校教師、アキセンセイです。
今でこそスカートを曲げるなと言う側ですが、バリバリの女子高生時代はスカートを3折り4折り…
高校生の時しかできないことを楽しみたいですよね…!
そして例によってこう思っていました。
何で校則ってあるの?
学生時代は毎日のように思っていましたが、ある程度大人になり今先生をしてわかること。
なぜ校則があるのか
について、日々高校生たちと向き合う現役高校教師が紹介していきます。
めんどくさい校則がある理由
- 秩序ある日本社会にするため
- 日本において個人や会社に認めてもらうため
主にこの2つだと考えています。
秩序ある日本社会にするため
今の日本社会があるのは校則のおかげ
といっても過言ではありません。
Youtubeでは、日本人はなぜ礼儀が正しいのかの5つの理由を紹介されていたり
日本はなぜ綺麗で緑豊かな国なのかを記事にされたりすることも少なくなりません。
このように、
- 清潔さ
- 礼儀正しさ
- 勤勉さ
- 治安の良さ
は、個人レベルや地域レベルで見ると大なり小なりの違いはあるものの、海外からは一律して高く評価されています。
これらを含む今の日本社会を作り上げているのは、
学校教育の賜物
ではないでしょうか。
私たちは小さなころから集団の中で、協調性や和を大切にすることを学んできました。
- 制服を着なさい
- 靴下は白黒でなければいけません
- 携帯は使用不可
- 5分前行動をしなさい
- 使用後はその前よりも綺麗にして返却…
これらは
- 他者から見られているという意識
- 他人に迷惑をかけてはいけないという自制心
を知らず知らずのうちに育てています。(これが良いか悪いかは置いておいて…)
海外送金サービス「Remitly」の調べによると、
日本は移住したい国ランキングの堂々2位についています。
このように勉強を教わっているだけでなく、
日本社会の一員として素敵な日本を作っていくための
- 自制心
- 協調性
- 相手を思いやる心
を育てる役目が校則にはきっとあるのです。
日本において個人や会社に認めてもらうため
限られた制約の中でいかに楽しく過ごすことができるか
校則はそんな力も養ってくれます。
今では多様な生き方ができますが、だいたいの方は何かの会社や組織に属して働いていくことになるかと思います。
そんな時、大きな組織であればあるほど上からの命令に
「はい」
と聞けることが大切になってくる時があります。
これが良いか悪いかということではなく、
今現在もこのような会社はたくさんある、ということです。
そしてあなたがそのような会社に雇われたいと思っていれば、
「かしこまりました。」
と、従わなければならないことはたくさん出てきます。
あなたの意図とは違うことであっても、雇ってもらっている側だと何も言えないことがあります。
そんなとき、
- 限られた制約のなかでどのように自分らしく振舞えるか
- 限られた制約のなかでどれだけ楽しめるか
が問われてきます。
機嫌を自分でとることのできる余裕のある大人になれるよう、校則によって準備をしてくれているのです。
しかし、先生をしながら「うーん…」と思うことも正直あります。
現代における校則の矛盾
現代は、
- 答えのない問題にどのように自分なりの答えを出すか
- 個々の多様性を尊重し受け止め合う
- どのように自分の考えを発信したり表現したりするか
のような、正解のない問題と向き合っていかなければならない時代となっています。
こんなとき、例えば髪型やメイク、服装などは「自分を表現する方法」の一つなのではないかなぁ
と思うこともあるのです。
「先生なんでスカートを短くしたらダメなの?」
という質問に、「会社に雇ってもらうにはさ~…」とありきたりなことを言うことはできるものの、
その子の表現性や主体性を考えられた答えを用意できるか
といったらかなりグレーな所です。
これからを生きていく子どもたちのことを考えたとき、
今まで受け継がれてきた校則は
合わない所が出てくるのでは
と、個人的には思っています。
かなりジレンマを抱えながら、「スカート曲げたらあかんに~」と声をかけています。
しかし、今ある会社や組織に雇われて生きていくなら、
ある程度我慢の中でどれだけ自分を表現してくかは依然大切なのかもしれませんね。
【まとめ】厳しい校則ってなんであるの?
- 秩序保たれる日本社会にするため
- 日本において個人や会社に認めてもらうため
「どうして?」「なんで?」
と思いながらめんどくさい校則を守っている、守ってきたあなたへ。
校則はあなたを立派な社会人にしてくれる役割を担っています。
しかし、時代は刻一刻と変化しています。
その時代に生徒が何を身に着けるべきかを見極め、方針を少しずつ変えていくことも教育としては大切なのではないかと、一新米教師として考えています。
では、未来を生きていく子どもたちとこのブログを読んでくださっている皆様の活躍を願っていつもの締め言葉を言わせてください。
ほなまたね!!
\コメントはこちらから/